虫歯を放置しても痛くない?油断すると危険な理由

「歯が痛くないから大丈夫」と思って、虫歯を放置していませんか?

実は、初期の虫歯は痛みが出ないことがほとんどで、知らないうちに進行してしまうことがあります。
虫歯は放置すると、治療が複雑になるだけでなく、歯の寿命を縮めたり、口全体の健康にも影響を及ぼす可能性があります。
ここでは、虫歯を放置するリスクや、早期治療の重要性について詳しく解説します。

虫歯は痛みが出るまで進行する

虫歯は、最初は歯の表面(エナメル質)に小さな穴が開く程度で、痛みはほとんど感じません。
冷たいものや甘いものにしみる程度であれば、自覚症状が軽く、つい放置してしまう方も多いでしょう。しかし、虫歯は自然に治ることはありません。

むしろ放置すればするほど、象牙質や神経にまで達し、治療が複雑になってしまいます。

放置すると起こるリスク

虫歯を放置すると、次のようなリスクが高まります。

  • 神経まで到達して激しい痛みが出る
  • 歯がもろくなり、割れやすくなる
  • 治療回数や費用が増える
  • 他の歯や歯茎にも影響を及ぼす

特に、上の画像のように歯の上部がほとんど失われた状態では、神経が死んで痛みを感じないこともあります。
しかし放置すると、周囲の歯や歯茎に悪影響が及ぶことがあります。

この段階では抜歯が必要になることが多く、治療が大掛かりになるだけでなく、歯並びや噛み合わせにも影響します。

早期治療のメリット

虫歯は早期に発見・治療することで、多くのメリットがあります。

  1. 削る量を最小限に抑えられる
  2. 神経を残せる可能性が高くなる
  3. 治療回数が少なく済む
  4. 再発リスクが低くなる
  5. 歯の寿命を延ばせる

初期の虫歯であれば、フッ素塗布や適切なブラッシングで改善を目指すことも可能です。
少し進行している場合でも、虫歯部分だけを最小限削り、白い詰め物で修復できるケースが多く、治療も1回で終わることがあります。

歯を長持ちさせるための治療方法

埼玉県上尾市の三井歯科医院では、患者さんの歯をできるだけ長持ちさせるため、以下の特徴的な治療を行っています。

痛みを抑えた治療
麻酔の際には、細い針でゆっくり注入することで、ほとんど痛みを感じずに治療を受けられます。
できるだけ削らない治療
健康な歯質はできるだけ残すことが重要です。虫歯の部分だけを最小限削り、神経を守ることで、歯の寿命を延ばします。
神経を残す努力
一度神経を取ると歯は弱くなり、寿命も短くなります。
深い虫歯でも可能な限り神経を残すよう慎重に治療を行います。
即日に精密修復
従来は複数回の通院が必要なケースでも、1日で精密な詰め物を作製できる自費治療を行います。短時間で修復が可能です。

虫歯を防ぐためにできること

治療後の予防も非常に大切です。毎日のケアと定期的な検診で、健康な歯を守りましょう。

  • 毎日の歯磨き:食後すぐに歯を磨く習慣をつける
  • フロスや歯間ブラシの使用:歯ブラシだけでは届かない部分をケア
  • 定期検診:3~6か月に1回の受診で早期発見
  • クリーニング:歯石やプラークの除去で虫歯・歯周病予防
  • 食生活の見直し:甘いものや酸性飲料の摂取に注意

虫歯は痛みが出てから治療を始めるより、早期発見・早期治療が歯を長持ちさせる秘訣です。

まとめ

虫歯は初期では痛みがなく、気づかないうちに進行することがあります。
放置すると治療が複雑になり、歯や周囲の組織に悪影響を及ぼす可能性があります。

早期治療を心がけることで、削る量を抑え、神経を守り、治療回数も少なくできます。
また、毎日のケアや定期的な検診で、健康な歯を長く保つことが可能です。

詳しくは三井歯科の虫歯治療ページをご覧ください。
削らない、痛くない、神経を守る治療で、あなたの歯を最後まで守ります。

著者紹介

三井歯科医院 院長

出身大学:明海大学歯学部。
卒業後、口腔外科第一講座に入局、6年間勤務、うち、一年間、埼玉医科大学、麻酔科にて研修。退職後、諸先輩のもとで臨床指導を受けるとともに、インプラント、義歯、歯周治療、歯内治療、矯正、小児矯正、審美歯科等、講習会受講。
平成13年、北上尾に三井歯科開設、現在に至る。

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